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東海愛知新聞

古里・岡崎に凱旋

平泉成さん 初主演映画の舞台あいさつ

岡崎市内でロケが行われた映画「明日を綴る写真館」の舞台あいさつが16日、同市羽根町のユナイテッド・シネマ岡崎などで行われた。主演で同市(旧額田町)出身の平泉成さん(80)らが登場し、作品に込めた思いなどを語った。 (犬塚誠)

市内でロケ

平泉さんのほか、息子役を演じた嘉島陸さん(25)と秋山純監督が出席した。平泉さんは開口一番「帰ってきました!」と力強くあいさつ。集まった175人の観客は「お帰りなさい!」の掛け声と共に、温かな拍手で凱旋がいせんを喜んだ。

この日は父の日。劇中で描かれた父と子の関係性が話題になった。平泉さんと嘉島さんは“うまくいっていない”親子という設定。平泉さんは、嘉島さんに毛布を掛けてもらうシーンを「思わず胸がジーンとした」と述懐した。嘉島さんも「成さんと芝居をして、親子の絆を感じられた」と振り返った。

ロケで目にした古里の姿は「建物が変わってはいるが、乙川の周りは昔のまま」と話す平泉さん。秋山監督は「川の朝日や夕日がとても美しかった。まちも人も優しく、本当に楽しかった」と評した。平泉さんが県立岡崎商業高校時代の思い出について触れる一幕もあった。

今作は平泉さんにとっての初主演作。台本を読み、二つ返事で出演を快諾した。父親の反対を押し切って飛び込んだ芸能界。若手時代に両親を亡くしたこともあり、もらった台本は仏壇に供えて報告したという。「俳優になって60年。岡崎市の皆さんに(大ヒット上映中の)映画を見て喜んでもらえるなんて夢のよう。本当にありがたい」と礼を述べた。

同作はユナイテッド・シネマ岡崎のほか、同市戸崎町のイオンシネマ岡崎でも見ることができる。

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