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東海愛知新聞

一流芸術家に学ぶ

岡崎市立愛宕小 家康騎馬像制作の神戸さんが授業

名鉄東岡崎駅北東にある「徳川家康公像」(騎馬像)を制作した彫刻家の神戸峰男さん(79)が14日、岡崎市立愛宕小学校で特別授業を行った。4~6年生73人に粘土を使った作品作りを指導し、創作の楽しさを伝えた。(犬塚誠)

「使えないけれど、テーブルに置いておける物を作ってほしい」。神戸さんは授業の冒頭、児童に呼び掛けた。自由なテーマで時間をかけて制作し、気に入らなければ作り直しても良いと伝えた。

こつは「粘土と相談すること」。手の中で自然と生まれてきた形を利用しながら、作品を作っていくことが大切とした。児童は粘土を手に思案しながら制作を始め、ネコやケーキ、ダイナマイトといった思い思いの形を仕上げていった。

神戸さんは、適宜助言をして様子を見守った。芸術家の視点から、作品がより良くなるようなポイントを伝授し、時には膝を突き合わせて一緒に作業。粘土をこねたり、作品を手に持って眺めたりしつつ、豊かな感性に目を細めていた。

6年の梅村花夏さんは「最初は平たんな土にするつもりだった所は、先生のアドバイスで山のようにした。分からないところを『こうした方が良いよ』と教えてくれて、すごいと思った」と感動していた。

同校によると、一流の芸術家を学校現場に派遣する文化庁の事業。神戸さんが所属する日本芸術院と同庁がタイアップしている。普段、神戸さんは離島などで授業することが多いが、今回は岡崎とのつながりから来校が実現した。

作品は今後、瀬戸市の工房で焼成され、秋の「造形おかざきっ子展」で市民らに披露する予定という。

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