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東海愛知新聞

子の笑顔のために

井田小PTAが活動見直し

岡崎市立井田小学校のPTA(父母と先生の会)が、慣例にとらわれない新たな取り組みを進めている。キーワードは「無理やりからの脱却」。保護者の負担を軽減しつつも、子どもたちに有益となるような在り方を模索している。 (犬塚誠)

同校は児童数1116人。市内随一のマンモス校として知られる。実家庭は850世帯で、全世帯がPTAに加入している。役員とは別に保健体育、環境、文化の3部があり、保護者は各部に所属して活動している。しかし、保護者が抱える事情は共働きやひとり親、介護などさまざま。近年は活動に関する負担の大きさが課題になっていた。

そこで始めたのが活動の見直しだ。「親の文化力を高める」という名目で実施していた小物作りをやめたり、マラソン大会での汁粉提供をジュース配布に代えたりした。仕分けに手間が掛かるベルマーク集めも本年度で終了する。

「なくしたからこそ、増やせるものもある」と語るのは瀬野寛副会長。昨年12月にはPTAが主体となり、校内をテーマパークのようにしたイベント「井田Fes」を行った。開催に際しては、新型コロナウイルス禍で余剰が発生していたPTA会費(原則毎月1口600円)を運営費に充てた。本年度からは親子で楽しめる観劇会も企画。マンモス校のPTAならではの強い資金力をフルに活用し、子どもの笑顔づくりに力を注ぐ。

親が頑張る

今後は部をまたいだ協力関係を築くことで、「子どものために親が頑張るPTA」を目指す。横山裕之会長は「一番大事なのは子どもの笑顔。子ども、親、教師の間に絆が生まれれば、笑顔は生まれてくる」、畔柳英徳教頭は「保護者、地域、学校が助け合うことで子は伸びる。負担は軽いけれど、中身は“重い”PTAを目指す」とそれぞれ述べている。

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