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東海愛知新聞

「米」などが「上」

岡崎 伊賀八幡宮で武者的神事

矢を放った的板の割れ具合で一年の豊凶を占う「武者的神事」が20日、岡崎市伊賀町の伊賀八幡宮であった。

江戸時代から続く伝統行事。二十四節気の一つ「大寒」に合わせて毎年行われている。

射手は同市鳥川町出身の会社員小野浩紀さん(29)が務めた。約28メートル離れた場所にある約36センチ四方の的板に向かい、弓を引いた。矢は2本射られ、共に外れた。

射的後にはくじ引きによって作られた判定表と照合。7項目を前年と比較し、上(上向き)、中(横ばい)、下(下降)の3段階で判定した。今年は「米」「商業」「サービス業」が上、「天候気象」「工業」が中、「ほかの五穀」「自動車関連」が下だった。結果発表後には神前に的板が置かれ、地域の総代らが玉串をささげた。

斎藤徳蔵宮司(66)は「天候が昨年並みで何より。サービス業も『上』ということで、観光業も良くなるのではないか」と笑顔を見せた。

なお、神事の結果は德川宗家にも伝えられる。江戸城があった頃からの慣習で、斎藤宮司が1月中に上京して報告する予定という。(犬塚誠)

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