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東海愛知新聞

4月に新築移転

本宿町から美合町に
県立岡崎特別支援学校

岡崎市本宿町の県立岡崎特別支援学校が4月1日、同市美合町の県立農業大学校敷地内に新築移転する。より快適な環境で教育の機会を提供。肢体不自由児・者の健やかな成長を支える新たな学びやとすべく、準備が進められている。 (犬塚誠)

県などによると、新校舎は鉄骨2階建てで、延べ床面積は9234.30平方メートル。普通教室や特別教室のほか、医療的ケア室や水治訓練室、車椅子置き場などを整備する。光や音などで体の緊張をほぐすリラクセーション専用の部屋もある。建物中央の広場や中庭を軸に各教室を配置。回遊性を確保しながら動線の交差を少なくし、移動しやすくする。

学校規模は小学・中学・高等部の計33学級93人程度を想定する。同市と幸田町のほか、現在は県立豊橋特別支援学校に通う蒲郡市の肢体不自由児・者を受け入れる。

現校舎は建設から60年以上が経過して老朽化。2012(平成24)年には校地の一部が土砂災害警戒区域に指定されるなど、災害面での懸念も高まっていたことから移転が決まった。傾斜地に位置する現校地では校舎間に高低差があり、肢体不自由児・者が移動しづらい環境だったことも要因という。現校舎の解体費などを含めた全体の工事事業費は、39億4182万円。

岡崎特別支援学校はこれまで、岡崎市立本宿小学校や同市立東海中学校、県立岡崎東高校などの周辺地域の学校との交流事業も行ってきた。今後も手紙のやりとりなどは継続するほか、新校地に近い同市立竜南中学校とも新たに交流を始めるという。伊藤徹岡崎特別支援学校長は「障害がある子を広く知ってもらうことが重要。今までの交流に加えて、美合の地で新たな広がりができれば」と期待を込める。

建設工事は今年2月までの予定。本年度中には豊橋特別支援学校からの転校者を対象とした教育相談や、引っ越しなども並行して進める。伊藤校長は「安心安全を確保しつつ、楽しく学べる学校を新たな場所でつくっていきたい」としている。

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