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東海愛知新聞

どうなの?渋滞対策

岡崎公園周辺 駐車場の事前予約状況は

NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送の影響で観光客増加が見込まれる岡崎市。岡崎公園内の大河ドラマ館には市内外から多く人が訪れているが、気がかりは周辺道路の交通渋滞。市は対策として公共有料駐車場を事前予約制にしたり、パーク&ライド(駐車場から目的地まで途中から電車やバスなどに乗り換える移動)を導入したりした。効果の検証は今後行われるが、岡崎の桜まつり(3月24日~4月5日)での状況を探った。 (横田沙貴、竹内雅紀)

市は人出が多い桜まつり期間中の渋滞悪化を懸念し、複数部署が連携して同園周辺に車が集中しないよう対策を講じた。駐車場は同園平面が終日、乙川河川緑地や図書館交流プラザ(りぶら)東1・2、籠田公園地下などは土日のみ予約制とした。市公園緑地課によると、同園平面(150台分)の予約率は初日が15%、最初の土日の25、26日は雨天の影響もあり30~40%程度、桜の見頃となった28、29日は60~70%程度。1、2日の土日は当日予約を可能にした影響もあってか100%だったという。

市外への周知が鍵

期間中、公園内がにぎわう一方で駐車場は空きが目立つという光景も見られた。入り口の警備員は1台ずつ予約状況を確認していたが「予約を知らずに来た人に『空いているのになぜ入れないんだ』と怒鳴られることもある」と苦しい胸の内を明かした。「昨年秋の実証実験がどう生かされたか知りたい」という声も。市民には市政だよりなどで周知できるが、市外への周知はホームページや公式観光サイト「岡崎おでかけナビ」ぐらい。市外への周知強化が鍵となりそうだ。

パーク&ライドは岡崎中央総合公園、ユニチカ株式会社岡崎事業所、三菱自動車工業株式会社岡崎製作所の3カ所に無料駐車場を設置。中総から籠田公園まで無料シャトルバスを運行し、ユニチカ、三菱自工では最寄りの駅から列車に乗って移動する形が採用された。市都市計画課によると、3カ所の利用台数は、25、26日で約200台(約400人)、1、2日は約1150台(約2250人)だった。

渋滞状況は今後、付近の車両走行データなどを収集し、詳細な分析をする。市職員の目視では、昨年の渋滞原因だった国道1号での岡崎公園平面駐車場への入庫待ち車両と、りぶらに向かう「岡崎公園前」信号交差点での右折待ちの車両による渋滞は「前年より解消された」という。しかし、一部の民営駐車場付近では空車待ちの渋滞も確認されている。

今回の渋滞対策のため、市はパーク&ライドでのバス運行費や人件費、誘導看板設置費などに3085万円を計上。事前予約は民間サービス「特P」を使用しており、駐車料金(最大3000円)の40%が手数料として運営会社に支払われる。分析関連費用は504万円。

29、 30日は予約不要

市は、4月29、30日に岡崎公園平面駐車場で予定していた「五万石藤まつり」対策としての事前予約を中止した。

市公園緑地課によると、22、23日に行った同所の事前予約は両日で15%前後と低調。多くの人出が予想されるイベントが複数開催されたが、大きな交通渋滞は発生しなかったと判断した。29、30日は大規模イベントがなく降雨予報などから、激しい渋滞の可能性は低いとして、予約制を取りやめた。

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