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東海愛知新聞

「親なきあと」考える

本光寺 当事者ら向け講演会

障害や引きこもりなどの問題を抱える子の親が、子どもの面倒を見られなくなった後の準備について考える講演会が9日、岡崎市上青野町の本光寺で開かれた。

大阪府八尾市教育委員で、一般財団法人「お寺と教会の親なきあと相談室」理事兼アドバイザーの藤井奈緒さんが「知って欲しい『親なきあと』のこと」と題して講演。重度知的障害者の長女とのエピソードも織り交ぜながら、生活費や住まい、身の回りの世話といったさまざまな問題への備え方を紹介した。

相続問題については「『どれだけ残すか』より『どう残すか』が大事」と力説。子どもがお金を管理することができない場合には、本人のために適切に使ってくれる人や組織を考えておく重要性を強調した。その上で「本人の願いを大切に、自分から周りとつながっていくことが大事」と締めくくった。

講演会は、同法人の支部が寺に開設されたことを記念して開催。同法人は寺院や教会を拠点に、宗教家や専門家が当事者の「親なきあと」に関する相談に応じる活動を展開しており、現在は全国10カ所以上に支部を置いている。愛知県内での支部設置は今回が初めてで、今後は当事者間で意見交換できるカフェを1、2カ月に1回程度開催するという。次回は5月9日午後1時から。参加費300円。

稲前恵文住職は「何でも語り合える場にしたいと思っている。いろいろな方に来てもらいたい」と呼び掛けている。

問い合わせは、同寺(43―2216)へ。(犬塚誠)

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