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東海愛知新聞

岡崎市美博 29日から来年3月末まで休館

快適な鑑賞の場へ

岡崎市美術博物館が大規模改修工事のため、29日から休館する。1996(平成8)年に開館して25年以上が経過し、さまざまな設備で老朽化が目立ってきているという。同館担当者は「今回の改修は来館者の目に見えない場所かもしれないが、収蔵品や来館者を守るために1番大事な所に着手する」としている。休館は来年3月末までの予定。 (横田沙貴)

休館中は、空調設備本体の更新や展示室の照明のLED化、展示ケースの修繕、来館者用と搬入用の各エレベーターの更新などの工事を行う。

空調設備は2015年4月から1年間休館して行った大規模改修時に劣化した配管を直したが、空調本体の交換は開館後初めて。空調設備は収蔵品の適切な管理のために重要で、壁面がガラスで覆われた空間「アトリウム」の気温上昇を防ぐためにも必要だ。アトリウムは同館の特徴的な場所だが、日光を遮るものが少ない。電動ロールスクリーンを閉めて対応しても室温が上昇しやすいという。

展示ケースは壁面に固定されたものと可動式のものがあり、中には作られてから20年以上経過したものもある。修繕だけでなく、ガラス面への映り込みを減らして展示物を鑑賞しやすくするために、ガラス表面に低反射フィルム(光の反射を抑える素材)を貼る。

来年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」をきっかけに増加が見込まれる来館者に館内で快適に過ごしてもらえるようにという狙いもある。改修工事費は総額約7億4000万円を見込んでいる。

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