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東海愛知新聞

柔道で全国制覇

岡崎工科高校定時制3年の安藤さん

県立岡崎工科高校定時制3年の安藤(あきら)さん(18)=岡崎市矢作中学校出身=がこのほど、東京都文京区の講道館で行われた「第53回全国高等学校定時制通信制柔道大会」の男子90キロ超級で優勝、愛知県代表として出場した男子団体戦で3位に輝いた。初出場ながらも自らの柔道スタイルを貫いて快進撃を展開し、同校定時制柔道部初の「個人日本一」という快挙を成し遂げた。(犬塚誠)

17人が出場した個人戦では4試合を戦い、1〜3試合目はいずれも一本勝ち。決勝では開始間もなく得意の「払い巻き込み」を決めて技ありを先取し、そのまま優勢勝ちした。中堅として出場した団体戦では、1、2試合目で一本勝ちしてチームの勝利に貢献。3試合目の準決勝も払い巻き込みで一本を取ったが、チームは2―3で惜敗した。

右利きの選手が多い中、安藤さんは左利き。組み手が反対となり技が掛けにくい体勢になるため、相手よりも早く襟と袖を取って、組み際に技を仕掛けることで勝ち星を重ねた。試合開始早々に決着が付くこともあり、団体戦の2試合目では開始4秒で相手を“瞬殺”したという。

大会に帯同した顧問の小野篤教諭(37)は安藤さんの柔道を「ずっと攻めていくスタイル」と評価。その上で「攻めながらも落ち着いて状況を見られている点が勝ちにつながっている」と勝因を分析した。

年少時から柔道を続けてきた安藤さん。現在は定時制での勉学に励みつつ、毎週土曜には安城市内の道場で技の形を繰り返す打ち込みや実戦形式の乱取りなどで腕を磨いている。直近の目標は9月に開かれる東海大会。「全国優勝したので、東海大会で優勝しないわけにはいかない」と述べながら、最終学年となる来年の全国大会連覇に向けても「足技がないので、小外刈りで後ろを警戒させつつ、前の技で決められるようにしたい」と闘志を燃やしている。

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