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東海愛知新聞

目指すはパリ五輪

幸田町出身 プロランナーの鈴木さん

幸田町出身のプロランナー鈴木太基(たいき)さん(26)が2年後のパリ五輪出場を目指し、マラソンの強豪国ケニアを拠点にして練習を積んでいる。競技に集中するために実業団を退職し、異国の地に飛び込んだ。「まずは来年の日本国内選考会(MGC=マラソングランドチャンピオンシップ)に出場できるよう頑張りたい」と意気込んでいる。()

幸田町幸田中学校では野球部に所属していた鈴木さん。小、中学校の校内マラソン大会では優勝の常連で、駅伝の強豪校・県立豊川工業高校に進んだ。大学は東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝経験のある大東文化大へ。最終学年で復路の7区を走った。卒業後はリラクゼーション業界のラフィネ(東京)に3年8カ月所属し、昨年1月にプロに転向した。

プロ転向のきっかけは、実業団時代のケニアでの2カ月間の合宿。「マラソンに集中できる環境があった」と同国を拠点にプロ生活を送る決意をした。

男子マラソン界はケニア勢が中心。五輪の直近5大会で金メダルを3個獲得し、昨年の東京大会では世界記録(2時間1分39秒)保持者のエリウド・キプチョゲ選手が2連覇を果たした。

標高2400メートルの高地では酸素濃度が低く心肺機能が強化でき、強豪ぞろいの選手らとの合同練習では切磋琢磨できる。起伏が激しく、未舗装の道路を走ることでけがをしない体づくりも可能に。月間走行距離1000キロという時もあるという。貯金を切り崩しながらケニアで暮らして1年。英語でコミュニケーションを取り、自炊や洗濯(手洗い)にも慣れた。散髪も現地で行い、特徴的な髪形となった。

鈴木さんのフルマラソン歴は2回。共に12月の福岡国際マラソン(昨年で終了)で2019年には2時間12分9秒で日本人5位になった。異国での1年間のトレーニングを経て臨んだ昨年は自己ベストを更新できず、思うようなレースができなかった。今後は7月のゴールドコーストマラソン(豪州)と来年の東京マラソン出場を視野に入れてMGC進出の権利を狙う。「コンディションをしっかり整え、結果を出したい」と3月末にはケニアに渡り、調整をする。パリ五輪の先に見据えているのは世界6大大会(東京、ニューヨークシティ、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ)での優勝だ。

鈴木さんは現在、スポンサーを募集している。問い合わせは、Eメール(suzukiatato@gmail.com)で。

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