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東海愛知新聞

無電柱化 5年間で3.65キロ

岡崎市が推進へ意見募る

岡崎市は、道路沿線の電柱を減らすための「岡崎市無電柱化推進計画(案)」を公表し、2月7日まで市民の意見を募集している。

計画案では、今年度(2021年度)から25年度までの5年間で、緊急輸送道路や市道と県道の計3.65キロ分の無電柱化を目指すとしている。現在実施・計画している対象道路には、八帖町の景観形成重点地区にある市道やJR岡崎駅東の県道岡崎幸田線も含まれている。

無電柱化は、防災や交通安全、景観形成の側面でメリットがあるとされている。具体的には、防災面では電柱が震災や風水害などで押し流されたり、なぎ倒されたりすることによる停電や、倒壊した電柱による緊急輸送路や避難路の通行の妨げになる可能性を低減させられる。交通安全の面では、設置されている電柱を歩行者や各種車両が避けることで起こる混雑や交通事故の可能性を減らす効果が期待される。景観形成の点では、電柱や電線などで歴史的景観などが損なわれなくなる。

無電柱化の手法としては、電線などを地中埋設する「地中化」のほかに、民家などの建造物の軒下に電線を配置する「軒下配線方式」、無電柱化したい道路に面した建造物の裏面や、道路の裏通りに電線類を配置する「裏配線方式」がある。国は地中化を基本として無電柱化を推進する方針を示しているが、整備費が沿線1キロ当たり約5億円(国土交通省試算)と高額な点や、関係事業者との多くの調整が必要になることによる整備の長期化が課題となる。

計画案でも整備コストの高さを課題の1つと捉えており、低コスト化手法の模索、道路工事や市街地開発などのさまざまな事業との同時整備、電力・通信の管路やマンホールといった既存設備の有効活用、道路の地下部分を使う事業者との連携―といった手段を示している。

市内ではこれまでに30路線19.62キロ分の無電柱化が完了。市道に限れば19路線10.16キロ分で名鉄東岡崎駅北東やJR岡崎駅東側、細川町さくら台などが含まれている。

計画案は市役所や支所、ホームページで閲覧できる。意見は、住所と氏名(団体の場合は名称と代表者)、連絡先を添えて市役所西庁舎1階のまちづくりデザイン課へ。市のホームページからでも提出できる。

問い合わせは、同課(23―7967)へ。(横田沙貴)

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