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東海愛知新聞

省スペースで効率よく

岡崎の斉藤さんら 特許技術生かした太陽光発電
開発協力者求む

省スペースで効率のよい太陽光発電を―。岡崎市中島東町の斉藤電気会長の斉藤陽三さん(80)らが、特許技術を生かした太陽光発電システムの開発に取り組んでいる。斉藤さんは「年齢や費用のことを考えると、誰かが引き継いでくれるとうれしい」と協力者を求めている。()

斉藤さんと共に開発を行うのは、配電盤や制御装置の設計制作などの会社をかつて営んでいた石﨑正さん(71)。国の補助金制度もあり、1990年代半ばから注目された太陽光発電。斉藤さんらはその機運の高まりに着目し、2010(平成22)年に太陽電池装置の特許を取得し、意匠登録も行った。

主な特徴は、装置に凹面鏡を取り入れることで凹面鏡に当たった太陽光の反射を利用しての発電、太陽電池保護のために取り付ける開閉式の外殻パネルに当たる太陽光の反射も利用しての発電だ。ほかに、太陽光追尾機能のある特殊なセンサーを導入することで、装置が太陽の動きに合わせて東向きから西向きに方向を変えて長時間太陽光を取り込めることや、4畳半(約2.7メートル4方)ほどのスペースがあれば簡易的に組み立てられるのが利点という。2人は「追尾システムを導入すれば平置き(固定)した場合と比べて最大で4倍ほどの発電力がある」と試算している。

2人が特許を取得してしばらくした後に太陽光発電に関する国の補助金制度がなくなり、いったんは両者の気持ちが“沈みかけた”。しかし、近年は脱炭素や再生可能エネルギーへの注目度が高まり、太陽光発電をはじめとする分野は“日の出の勢い”が予想され、期待感が高まっている。特許取得から11年が経過したが、製品化には至っていない。体力面や費用面を考え、2人は意欲と資金力のある企業などが開発を今後推進することが望ましいと考えている。

問い合わせは、斉藤電気(43―3420)へ。

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