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東海愛知新聞

感謝の気持ち伝える

岡崎のヤマカワ 社内通貨システム開発

自動車部品の木型や金型などを製造する「ヤマカワ」(岡崎市暮戸町)が4月から、自社開発した社内通貨(自社内でのみ利用できる仮想通貨)システム「C-coin system」を販売している。社内通貨を使って、給料には反映されづらい仕事に当たる社員の頑張りをたたえることができるといい、山川敦社長(37)は「日頃の感謝の気持ちを伝えるのが難しいという人や会社に活用してほしい」と呼び掛ける。(

仕組みは、社員にコイン(ポイント)を支給。このコインは「仕事を手伝ってもらったお礼」「誕生日プレゼント」など、贈る相手への感謝や祝意などを込めて他の社員にプレゼントする。一定期間使わない場合はコインが無効になるだけで、社員に不便はない。ほかの社員から受け取ったコインは「1枚50円相当」などの利率で換算して、電化製品や食品、商品券など、社員が欲しい“ご褒美”と交換できる。“ご褒美”はコインと引き換えに社が用意する。

コインと共にメッセージを送信でき、社員間のコミュニケーションの活発化にもつながる。また、改善提案や社内イベントの幹事などの謝礼として、社が対象の社員にコインを支給することもできる。

コインやメッセージの送付・受け取りは、社員のみが利用できる専用ウェブサイトを使って行うため、インターネットを利用できるパソコンやスマートフォンなどがあれば、端末などの追加購入は不要。具体的な機能は各社の事情に合わせて変更可能で、社員のコイン数をランキング化して独自の表彰制度を設けることもできる。

同社では、2019年から社内で運用を開始した。利用金額に応じて特典が付く電子マネーのポイント制度を参考に、社員と協力して改良を重ねた。山川社長は「社員が本当に欲しいものを提供したいという思いで考えた。この制度が社員の採用につながったこともある。中小企業の福利厚生制度の充実や社内の活性化につながれば」と期待を寄せている。

導入費用(月額)は10人までで7700円、20人までで1万1000円、21人以上は1万6500円。これとは別に初期設定費用11万円がかかる。申し込みは同社のウェブサイトで。

問い合わせは、同社(31―7297)へ。

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