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東海愛知新聞

無理のない節電を

寒波の影響で需給逼迫

年末年始の寒波の影響で全国的に電力使用量(電力需要)が増加して需給バランスが逼迫しており、岡崎市は市民に無理のない範囲での節電の協力を呼び掛けている。東海地方での需給状況や同市での節電への取り組み、市民でもできるような節電方法などを調べた。()

中部電力パワーグリッド岡崎支社によると、昨年末以降の寒波の影響で暖房の利用が増えた一方で、悪天候により太陽光発電量は減少した。電力不足を補うため、あらゆる発電所を稼働させたことで発電用燃料の液化天然ガスが不足気味になるなど供給への支障が出る可能性もあったという。東海地方はより状況が切迫していた関東地方などに電力を融通したが、状況が安定してきた1月16日以降は融通していない。

小まめな消灯

同市役所では昼休憩時間の消灯や蛍光灯の間引きなど日常的に節電を推進してきたが、15日に同社岡崎営業所から節電への協力要請を受けて取り組みを強化。小まめな消灯や時間外勤務時間削減による電力使用時間の抑制、積極的な階段利用などを進めている。

市民や協賛事業者らで組織される「岡崎市地球温暖化防止隊」は、冬の必需品である暖房器具の節電は「室温の維持が重要」として、

  • 設定温度を20 °C前後にする
  • 服を1枚多く着込む
  • エアコンフィルターの小まめな掃除
  • 夜はなるべくカーテンを閉める

―といった方法を推奨。日常的に使われる冷蔵庫も同様に、

  • 中身を整理して食品を詰め込み過ぎない
  • 扉を開ける回数や時間を減らす
  • 庫内にビニールシートを付ける

―といった方法が効果的としている。

さらに、「使わない家電や携帯電話の充電器のプラグを抜く」「家電を買い換える時には省エネ性能が高い製品を選ぶ」といった方法も挙げている。

鍋布団活用を

また「鍋布団」の活用も提案。鍋布団は綿地やアルミシートなどを使って四角い風呂敷状に作られており、加熱した鍋を包むと料理を長時間保温できる。このため、加熱時間短縮や再加熱の省略などができ、省エネにもつながるという。同隊は「ちょっとした工夫で節電できる。無理のない範囲で挑戦してみてほしい」と話している。

コロナも関係?

今回の電力不足は寒波によるところが大きいが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛や事業者の営業自粛なども関係したとみられる。19年12月〜20年12月で低圧受電設備(一般家庭など)は7月に前年比12.3%増加、高圧・特別高圧受電施設(工場や商業施設など)は5月に17.4%減まで落ち込んだ。岡崎でも高圧・特別高圧受電施設での需要減の傾向が見られたという。

同社は愛知県などに発令されている緊急事態宣言(2月7日まで)を受けた在宅勤務増加や、きょう30日以降も全国的な冷え込みが予想されることなどから、今後も家庭での暖房需要増加、事業所での需要減などを推察し影響を注視している。

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