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東海愛知新聞

心臓手術の負担減

岡崎市民病院 開胸不要の治療可能に

岡崎市民病院はこのほど、大動脈弁狭窄症(心臓の大動脈弁が正常に開かず血液が送り出されにくくなり、心不全の原因にもなるとされる病気)の治療で、開胸手術をせずに人工の心臓大動脈弁を心臓に取り付ける手術「経カテーテル的大動脈弁置換術」(TAVI)ができるようになった。西三河南部東医療圏では同院が初めて。 ()

TAVIは、足の付け根などの体の一部から体内にカテーテル(チューブ状の医療機具)を挿入。カテーテルで1〜3センチ程度の人工弁を心臓まで運んで大動脈弁に移植する。従来の手術方法と比べ、2、3週間の入院期間が1週間程度に短縮できるほか、術後の身体機能や運動機能の低下を最小限に抑えられるなど、患者の負担が軽減される。このため開胸手術の負担が大きい高齢者や、呼吸器疾患などの合併症患者らにも適用できるという。手術には循環器内科や心臓血管外科の医師や看護師らで組織された専門チームで当たる。

TAVIができるようになるには心臓やこの治療法などの関連学会に認定される必要があり、同院は昨年10月に認定を受けた。11月に1例目の手術を行っており、今月中に3例目が予定されている。

また、同院では1月から手術支援ロボット「ダビンチ」を使った直腸がん手術が保険診療対象に含まれるようになった。ダビンチ手術の対象化は前立腺がんと腎がんに続いて3つ目。

保険診療の対象になるには、その手術を10例以上経験した常勤の医師を1人以上配置するなどの条件を満たす必要がある。今後は年間50例ほど行われている同院での腹腔鏡での直腸がん手術をダビンチの手術に切り替えていくという。

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