民間への問い合わせも
岡崎 公共施設休館に伴う影響
新型コロナウイルス感染拡大で愛知県が国の緊急事態宣言の対象区域に入り、1週間が経過した。岡崎市は感染拡大防止策として18日から2月7日までの市内公共施設の原則臨時休館を決め、実行している。同期間中に公共施設の利用を予定(予約)していた市民や団体の中には代替会場を確保するため、民間施設に問い合わせているところもある。(竹内雅紀)
市内の公共施設臨時休館は14日夕に発表された。昨年3月の臨時休館の際は、発表翌日からの実施だったが、今回は少し間を空けた。
18日以降に利用予約をしていた市民や団体の反応はさまざま。催事や会合の中止または延期を決めたり、オンラインや書面上での開催に切り替えたりするなどの対応に追われた。そのような中で、対面開催を「必要火急」とし、民間施設に場所を変更して実施するグループなどもある。
民間施設は感染症対策を万全にしながら、経営努力の一環として会場提供を行っている。
名鉄東岡崎駅北東の宿泊特化型ホテル「グランドイン東岡崎」では、3階の会議室(現在は最大12人まで)の予約が18日に入った。公共施設休館の連絡を受けた同施設予約者が、ホテル会議室の空き状況を確認し予約を入れたという。駅からの利便性も良く、会議室は宿泊者以外でも利用できる。ただし、飲食は不可。午前9時〜午後9時で1時間3850円(最低利用時間は2時間)。「公共施設に比べれば高いと思われるかもしれないが、必要な場合には活用してもらえれば」と担当者。問い合わせは、同ホテル(21—7001)へ。
イズモ葬祭イズモホール岡崎貴賓館(美合町)では、館内に複数あるホールの利用が可能だ。コロナ禍以前から葬儀が執り行われない「友引」の日を中心に地域の会合などに会場を貸し出している。会議室(10〜30人)や中ホール(50人)、大ホール(250人)などはソーシャルディスタンスを確保し人数制限をした上で使用できるようになっている。料金の目安は1時間1000円からで、詳細は要相談。「葬儀場は入りにくいイメージがあるかもしれないが、駐車場も十分にある。困っている方に利用してもらえたら」。問い合わせは、同館(51—7080)へ。
午後8時までの“時短”で貸会議室を提供している岡崎商工会議所。昨年7月の貸し出し再開以降は人数制限(定員の3分の1)を継続している。市の臨時休館発表後には、空室状況の問い合わせや予約連絡などが入ったという。
岡崎市に隣接する幸田町で最も広い公共施設の町民会館では、時短や休館はしていないが、2月7日までの新規予約の受け付けを中止している。「(市の臨時休館発表後に)岡崎方面からの問い合わせはあったが、新規予約は2月7日までできないと伝えて断っている」と説明する。