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東海愛知新聞

観光事業回復へ

岡崎市 ウィズ・コロナの緊急戦略作成

岡崎市はこのほど、新型コロナウイルス下や収束状況に合わせた観光事業に関する姿勢を示した緊急プラン「岡崎市観光基本計画—ウィズ・コロナ期観光戦略」を作成した。行事の中止や観光客数の落ち込みなどがみられる各指標を、市の「観光基本計画アクションプラン」の基準値まで回復させる手段として、既存の施設や観光施策などの活用をベースとしている。()

市では2017(平成29)年3月に策定したアクションプランを基に観光関連事業を展開。今年3月の計画期間終了に合わせて改定作業を進める予定だったが、新型コロナによる情勢変化のため一時保留し、この戦略を作成した。新型コロナの影響が今後1年以上は長引くとみて、当面の計画期間を「昨年12月〜23年3月」としている。

戦略の進め方は、「新しい生活様式」に対応するとともに各地の感染状況、社会情勢などに合わせて

  • 市の既存施設や事業の活用
  • 状況に応じて誘致する客層や地域の拡大
  • 国や県の関連事業、民間事業者との連動

—を段階的に組み合わせる。さらに徳川家康などの観光資源を活用した各種キャンペーンも計画。その際は、会場の分散や実施期間の延長など、密状態の回避を心掛ける。

戦略によると、昨年4〜6月の観光施設入場者数は43万6462人。同期の観光イベントの来場数は3万6000人。基準値(施設入場者数387万人、イベント196万人)を大きく下回っている。市観光推進課は「今は『できる事をやっていく』という時期。市の姿勢を観光関連の事業者や市民らにも知ってほしい」と話している。

この戦略は同課(市役所西庁舎1階)や市ホームページで閲覧できる。

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