3DCG(コンピューターグラフィックス)映像制作を手掛ける個人事業主の渡辺一智さん(41)=岡崎市=がこのほど、新サービス「ハートを鷲掴(わしづか)むオープニング動画制作」を始めた。

同サービスでは商品のコマーシャルや自己紹介動画、投稿用動画のオープニング・エンディングなどのための5〜10秒の動画を制作する。価格は3万円から。

渡辺さんは「制作してほしい動画のイメージイラストや動画などをもらえればそれに近い形で作ることができる」とし、実写とCGを組み合わせた動画やアニメーションなどさまざまな用途、要望に合った動画が提供できるという。

また、1日には新たに動画用3Dエフェクト(効果)などのフリー素材がダウンロードできるサイトを設立。「今後も需要に合ったサービスを増やしていく。気軽に申し込んでほしい」とサービスの利用を呼び掛けている。

問い合わせや申し込みは、ホームページの「お問い合わせ」ページから。

小学生で言語障害

渡辺さんは小学4年生ごろから言語障害を発症。高校卒業後、地元北海道のIC(集積回路)チップ工場で勤務をしていたが派遣切りに遭い、就職のため22歳ごろに愛知県に移住した。

障害者と雇用契約を結び、職業訓練などを行う就労継続支援A型事業所で広告デザインを担当しながら生活する中で、2015(平成27)年に3DCGアニメ「ウサビッチ」に出会ったことをきっかけに映像制作に興味を持ち、独学で3DCG技術を取得した。

その後、同事業所を運営している会社で3DCGデザイナーとして採用されたが、2020年1月のリストラを機に独立した。(髙木駿太郎)