東海愛知新聞バックナンバー
 8月21日【木】
蔵書引っ越し完了
閲覧室では追い込み勉強
岡崎市立中央図書館

岡崎市立中央図書館の閲覧室が、中高生や受験生らでにぎわっている。夏休みの“学習室”として親しまれてきたが、同図書館は今月31日で閉館。11月1日にオープンする図書館交流プラザに業務が移管される。夏休みは残り11日、同プラザのオープンまで、あと72日。

今月末で閉館

同館3階には定員96人の閲覧室と同60人の会議室がある。夏休みは連日、午前9時の開館を待つ20人前後の列ができる。

土曜日、日曜日は7割近い席が埋まる。室内は涼しい通風の音がするだけで、机に向かった生徒らが、参考書や辞書を見ながら勉強をしている。

また、友だちと2人でやって来た中学2年生の女子生徒は「図書館は小学生のころから利用しています。夏休みは週に1、2回は来ます。勉強の能率が上がり、参考図書もあるので便利。閉館してしまうのは残念です」と話していた。

康生地区から来た40歳代の女性は「2年ほど前から資格試験の勉強のために通うようになりました。来るときは弁当持参で、朝から夕方までいます。集中できて勉強がはかどります」と話し、「中央図書館は閉館しても、新しい図書館交流プラザは歩いて行ける距離なので、楽しみ」と期待する。

近隣館で貸し出し

同館では6月下旬から引っ越しの準備が始まった。蔵書の40万冊と別の施設に保管してあった10万冊、新たに購入した10万冊は、約2万個の段ボールに詰めて図書館交流プラザに運ばれた。

同館では図書の貸し出しが中止され、現在業務が行われているのは貸し出し図書の返却と新聞、雑誌の閲覧のみ。1,2階では、図書のなくなった本棚が並ぶだけ。

図書の貸し出しを行っているのは、シビックセンター内の南部市民センターなど7カ所の市民センターや、子ども向けの太陽の城、岡崎げんき館の地域図書館と、中央図書館分館の額田図書館。このうち南部市民センターでは、例年の2倍の利用があるという。

また豊田市、西尾市、安城市、幸田町の公立図書館が利用できるよう、貸し出しカードを作ってくれる。





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