東海愛知新聞バックナンバー
 7月27日【日】
岡崎高等技術専門校の訓練生
4輪ソーラーカーで再挑戦
1日から鈴鹿で国際耐久レース

県立岡崎高等技術専門校メカトロニクス科の訓練生13人が、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われるソーラーカーの国際耐久レース「Dream Cupソーラーカーレース鈴鹿2008」(8月1-3日)に参戦する。訓練生らは総力を挙げて製作した4輪ソーラーカーのテスト走行を終え、最終調整を残すのみとなった。

同科は昨年、3輪ソーラーカーで大会への初参戦を試みたが、レース直前の車検で電気配線の不備が見つかり、安全面からレースを断念。再挑戦となる今大会では新設された「オリンピアクラス」にエントリーした。

オリンピアクラスは他の3クラス(ドリームクラス、チャレンジクラス、エンジョイクラス)と異なり、ソーラーカーの実用化を視野に入れたクラス。指導する市川利昭教諭は「ソーラーカーが走る現在の仕組みを乗用車に転用するのは簡単ではない」と話す。

訓練生らは4月から設計、部品加工、組み立て、配線整備を行ってきた。環境への配慮と軽量化を目指して、車体にはアルミをベースに使用した。

動力は中古電気自動車のモーター。ソーラーパネルから取り込んだ太陽光をエネルギーとして蓄積する産業用バッテリーを6個搭載した。速度は最大70キロ出るという。

しかし方向指示器が点滅しないなど、絶えない配線トラブルは訓練生らを悩ませ、市川教諭も交えて試行錯誤が続いた。今月25日のテスト走行でようやく正常に作動。レースは1周約6キロの国際レーシングコースを2日間で計8時間走り続けるため、最終調整ではバッテリーの持続時間を確認しながらペース配分を練る。

市川教諭は「レースを通じて、訓練生が自分たちの技術レベルを再確認してほしい。目標は完走です」と話している。





HOME