東海愛知新聞バックナンバー
 3月2日【日】
岡崎げんき館オープン
フジヤマのトビウオ・古橋さんが記念講演

岡崎市若宮町の岡崎げんき館が1日、オープンした。テープカットには柴田紘一市長をはじめ、特別ゲストとして、国際水泳連盟副会長で日本水泳連盟名誉会長の古橋廣之進さん(79)も参加。はさみが入れられると、詰めかけた市民ら約200人から大きな拍手が送られた。

 柴田紘一市長は「元気と活力の創造の拠点。みなさんの健康増進の中心がこの若宮町から発信されることになる」とあいさつ。同館マネジメント会社の磯部健二社長は「これからの運営に責任の重さを感じるが、みなさんの期待に沿うような管理運営をしていきたい」と決意を新たにしていた。
 この日は、岡崎市在住の銀メダリスト(1952年のヘルシンキオリンピック水泳)鈴木弘さんも来館。“フジヤマのトビウオ”と呼ばれた古橋さんを紹介したあと、古橋さんが「健康とスポーツ」をテーマに記念講演を行った。
 古橋さんは、自身が現役のころと現在の水泳選手との違いについて「年齢が高くなって大丈夫かと思う」と笑いを誘い、北京オリンピックの日本水泳陣については「黄砂でマスクをしながらトレーニングはできないから、直前まで日本で練習する予定。食べ物も容易ではないですしね」などと、ユーモアたっぷりに話し、会場を沸かせた。
 また、市民に対しては「私は水泳をすることによって精神的にも成長した。立派なプールができたので子どもさんたちにも泳いでもらいたい。1週間トレーニングしても、1週間やらなかったら元に戻ってしまう。こうした施設を利用して長続きさせてもらいたい。また来る機会があると思うので、その時は、みなさんの顔色がますます良くなっていることを期待しています」と話していた。
 このほかオープニングイベントとして、愛知学泉大学ウインドオーケストラによるオープン記念コンサートや、プールでは中京大学水泳部選手によるデモンストレーションなどが行われた。
 2月の同館の内覧会には、4日間で1万2千人を超える市民が来場した。2日までは健康づくりゾーンが無料開放となっているが、混雑が予想されるため、入館は2時間の入れ替え制となっている。





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