東海愛知新聞バックナンバー
 1月30日【水】
岡崎伯粋会
詩吟で学ぶ伝統文化
大きな声で発声練習
「こども教室」に13人

詩吟の伯粋会(久保伯粋会主)による「伝統文化こども教室」が、岡崎市小豆坂学区市民ホームで開かれている。文化庁からの委託で、昨年7月から開催。毎月1回、計10回程度開き、最後に発表会も予定している。
 受講しているのは、4歳の園児から小豆坂、羽根、広幡、愛知教育大学附属岡崎小学校の6年生まで13人。伯粋会の久保会主と師範クラスの会員が指導している。
 大きな声を出そうと、発声練習から始まる。ビーチボールを腹に当て、腹のふくらみで声が出ているかを確認。詩吟の題材には漢詩のほか、子どもたちに親しみやすいようにと、小林一茶の俳句や北原白秋の短歌なども使う。
 練習のほかに参加者同士の交流にと、保護者の協力で「お楽しみ会」も企画。おにぎり、デザートを手作りしてみんなで味わったり、節分を前に豆まきをしたりしている。
 これまで地域の敬老会や、昨年11月23日には市吟剣詩舞道大会にも出演。子どもたちの元気な演技が人気を集めた。
 保護者は「電話の声がはっきり聞こえるようになった」「あいさつがきちんとできるようになった」と、練習の成果を話している。
 小豆坂小学校6年生の松野梓紀さん(12)は「詩吟は初めて。最初は(詩吟の内容が)よく分かりませんでしたが、しっかり読んで理解できるようになりました。みんなで声を合わせるのがおもしろい」と話し、「もっと多くの人に詩吟を知ってほしい。外国人にも紹介したい」と意気込んでいる。
 久保会主は「子どもたちは熱心で、覚えるのが早い。詩吟という伝統文化を通して、家族の会話が増えてくれればうれしい」と話している。





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