東海愛知新聞バックナンバー

 4月28日【金】

待たせたゾウ

東公園 ふじ子の“家”あすオープン

岡崎市東公園動物園であす29日、49歳のアジアゾウ「ふじ子」の新たなゾウ舎がオープンする。27日には約10カ月ぶりに来園者の前に姿を見せるふじ子がパドックの外に出る訓練を行った。当日は新ゾウ舎の運動場で過ごすふじ子を目の当たりにすることができるのか―。(今井亮)

新ゾウ舎は約2年前から建て替え工事が行われてきた。飼育員の山西聡さん(46)によると、ふじ子は昨年8月末に新ゾウ舎に移動。連日の工事や人の出入りの影響で横になって眠ることはできていないが、「旧ゾウ舎より広く、風通しが良くなった新ゾウ舎は気に入っている」という。

ただ、それでも見慣れぬ“我が家”に戸惑いを隠せないふじ子。新ゾウ舎に移ってから主寝室と屋外を行き来する出入り口にあるパドックより外の運動場に出ることができていない。この日は飼育員がふじ子の大好物であるバナナなどの餌でパドックの外への誘導を図った。

山西さんは「好奇心旺盛な若いゾウならまだしも、年齢を重ねたふじ子が新ゾウ舎に慣れるまで最低1カ月はかかりそう」と話す。