東海愛知新聞バックナンバー

 4月18日【火】

郷土の英雄しのぶ

岡崎市内で徳川家康の402回忌

徳川家康の命日(402回忌)に当たる17日、ゆかりのある岡崎市内の寺院や神社で法要や例大祭が執り行われ、参列者は郷土の英雄をしのんだ。(竹内雅紀、大津一夫)

大樹寺で御神忌法要

徳川将軍家菩提寺の鴨田町の大樹寺(中村康雅貫主)では、開山忌法要とともに御神忌法要が行われた。

檀信徒をはじめ来賓、地域住民ら約100人が出席。昨年10月に入山した中村貫主らが読経し、参列者も合掌した。

途中、桶狭間の戦いで敗走し、逃げ込んだ同寺で自害しようとした家康が登誉上人の訓戒を受け、「厭離穢土欣求浄土」の言葉を胸に天下人となり、75年の生涯を閉じたことも触れた。

焼香後には全員で「南無阿弥陀仏」と唱えた。

中村貫主の就任を祝う儀式「晋山式」は来年10月8日に執り行われる。

龍城神社で例大祭

康生町の龍城神社(畔柳春雄宮司)では、例大祭が開かれた。

来賓と総代・同神社婦人会など関係者約150人が出席。畔柳宮司の祝詞奏上や、県神社庁の献幣使による祭詞奏上、巫女による神楽の奉納の後、来賓や参列者が玉串を奉納した。

雅楽の演奏が流れる中、厳かな雰囲気で神事が進められた。