東海愛知新聞バックナンバー

 9月6日【火】

危機意識 強まる

豊田 災害備蓄用飲料水に注文殺到

豊田市上下水道局が昨年7月から販売している災害備蓄用飲料水「とよた水物語」が、注文殺到により品切れの状態となっている。これを受け、市は急きょ増産を決めた。

とよた水物語は、災害時の断水などに備えて家庭や事業所などで備蓄する保存期限5年のペットボトル飲料水。2リットルと500ミリリットルの2種類があり、注文時は自宅まで配送され、さらに保存期限が近付くと期限切れを知らせるはがきが送られてくる。

同局によると、昨年度は2リットル6本セット(1,620円)を375箱、500ミリリットル24本セット(2,160円)を398箱販売。今年度も、8月25日までに2リットル111箱、500ミリリットル149箱を販売した。さらに、8月26日から市内全戸に頒布された市政広報誌「広報とよた」に販売をPRするチラシを添付したところ、予想を大きく上回る反響があり、26日〜31日のわずか6日間で2リットル424箱、500ミリリットル202箱の注文があったという。

背景には、チラシによる広報効果だけでなく、国内で自然災害による被害が多発し、最近では北海道が台風の影響で断水といった深刻な被害を受けたことから、市民の防災への関心が高まっていることなどが考えられる。

同局は、9月末までに2リットル800箱、500ミリリットル400箱を増産し対応する。10月上旬から順次発送する予定という。

問い合わせ、注文は同局(0565―34―6653)へ。市外からの注文も受け付けている。(大山智也)