東海愛知新聞バックナンバー

 1月22日【金】

米と繊維は「上」

岡崎 伊賀八幡宮で武者的神事

徳川家康ゆかりの伊賀八幡宮(岡崎市伊賀町)で大寒の21日、弓矢で射る的板の割れ方で1年間の豊凶を占う「武者的神事」が行われた。

氏子らの同席のもと、本殿で「天候」「米」「麦」「他五穀」「商業」「工業」「繊維」の7項目を占う判定表を作成。矢場に見立てた境内を斎藤徳蔵宮司が清めた。

この後、勇壮な和太鼓演奏が鳴り響く中、同市鳥川町出身の会社員で射手を務めた小野浩紀さん(21)が、約28メートル先にある36センチ四方のヒノキの的板を狙って矢を2本放った。2本とも外れて的板を割らなかったため、判定は天候が「中」、米が「上」、麦が「下」、他五穀が「中」、商業が「中」、工業が「下」、繊維が「上」。結果が書き込まれた判定表は、神事を見守っていた大勢の参拝者にお披露目された。

2歳と0歳の息子2人を連れて訪れた小野匡大さん(25)と安菜さん(25)夫妻は「工業の『下』が気になりますが、『これから上向いていくための下』だと思い、うまくいく年になることを願います」と話した。(今井亮)