東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【日】

はがきで防犯啓発

岡崎・幸田 郵便局が協力して配布

岡崎額田防犯団体連絡協議会と日本郵便は7日、民間主導の新たな防犯啓発活動として、特殊詐欺被害防止に向けた啓発はがきの配布を始めた。

「わが街は自分たちで守る」を合言葉に、同協議会と岡崎市・幸田町内にある37の郵便局が協力して企画。啓発はがきの発行に当たり、郵便局周辺の347事業所が協賛した。

啓発はがきには、電話を受けた時点で詐欺を疑えるように、詐欺の可能性を訴えるメッセージと岡崎署への連絡先が記されている。最大の特徴は、現金などが当たるくじ付きはがき「かもめ〜る」の採用。これにより、受け取った人がすぐにはがきを捨てず、長期にわたって保管することで、従来のチラシなどの啓発品に比べて継続的な防犯効果が期待できる。

はがきは、10日までに郵便局周辺の2万3376世帯に順次配布される予定。

岡崎署管内(岡崎市、幸田町)での特殊詐欺被害は、7日現在で26件(前年同期比13件増)。被害金額は約3,655万円。手口は、家族の名前をかたって金銭を要求するオレオレ詐欺が最も多く、今年は新たに市役所の職員をかたった医療費などの還付金詐欺被害も報告されている。