東海愛知新聞バックナンバー

 11月1日【土】

景観重要建造物に指定

カクキュー・まるや 八丁味噌

岡崎市は、八帖町にあるカクキュー八丁味噌(早川久右衛門代表社員)と、まるや八丁味噌(浅井信太郎代表取締役)の事務所などを景観重要建造物に指定した。市による指定は5、6件目で、建造当時と変わらない目的で利用されている建造物の指定は初めて。(横田沙貴)

ともに市の景観計画重点地区に指定されている八帖地区を象徴する建造物で、NHK連続テレビ小説「純情きらり」の舞台にもなった。岡崎城から西へ8丁(約870メートル)の位置にあり、隣接する矢作川の洪水から味噌を守るため、味噌蔵は石垣を積み上げた上に造られているのが特徴。

カクキューは、本社事務所や味噌蔵、史料館となっている本社蔵など9棟。全て木造で、建造時期は明治7(1874)年が最古。国登録有形文化財、経済産業省近代化産業遺産の建物も含まれている。また本社事務所は、ほかの伝統的な工法で建てられた味噌蔵と異なり、屋根中央部を一段高くしたバシリカ式教会堂風の外観となっている。

まるやは本社事務所1棟。明治6年に建てられ、同14年に増築。木造2階建て、切妻屋根で瓦葺き。花崗岩で基礎が造られ、東側が店舗、西側が従業員控え室など。外壁は白漆喰仕上げで一部の腰壁は格子窓、2階部分には採光と通風のために虫籠窓むしこまどがあり、旧東海道の町家の伝統的な意匠を残している。

10月8日に行われた市景観審議会の答申を受け30日付で指定した。指定日は、全国味噌工業協同組合連合会が定めた「みその日」(毎月30日)に合わせた。