東海愛知新聞バックナンバー

 5月17日【土】

幼年消防クラブ結成 公私立全園で構成

岡崎 防火・防災意識醸成へ

岡崎市福祉会館で16日、市内の公立、私立の幼稚園・保育園全78園の幼年消防クラブを結集した「岡崎市幼年消防クラブ」の結成式が行われた。幼年期に防火意識の醸成を促し、防災活動への理解を深めてもらうことが主な目的。各園では4月1日に幼年消防クラブが結成されている。(竹内雅紀)

■東日本大震災 釜石の例教訓に

3年前の東日本大震災で、日ごろから熱心な防災教育を受けていた岩手県釜石市の児童や生徒約3000人が自主的に避難し、助かったという事例があった。岡崎市ではこれを機に、幼年期からの防災教育が必要だとして、クラブ結成を決めた。

クラブ員数は1万2,839人で県内最多。消防署の見学や1日消防長、消防職員OBによる出張講座受講、各園での避難訓練などを行う。

結成式では原田幸夫消防長が出席した燕ケ丘保育園(中町)の園児に任命証を手渡し「人生の中で一番吸収でき、いろいろなことに興味を持つ時期に、子どもたちが防火・防災に関わる機会を多くすることが責務だと思う。幼年消防クラブの育成指導に力を注ぎたい」とあいさつした。

園児らは、火遊びしないことや、火事は大人に知らせる、花火は大人と一緒にする、火の用心などのフレーズを含んだ誓いの言葉を元気よく唱和した。