東海愛知新聞バックナンバー

 7月20日【土】
国の有形文化財登録へ

ルーテル教会堂と旧県師範学校武道場

岡崎市伝馬通4の日本福音ルーテル岡崎教会教会堂と、同市六供町の旧県岡崎師範学校武道場が19日、国の有形文化財(建造物)に登録されることが決まった。国の文化審議会が同日、下村博文・文部科学相に答申した。岡崎市内の登録有形文化財(建造物)は今回の2件を合わせて、計7件となる。(竹内雅紀)

■岡崎で7件に

日本福音ルーテル岡崎教会教会堂は、木造平屋一部2階建て137平方メートル。屋根は尖塔付きで塩焼き赤瓦葺き。昭和28(1953)年建築。

教会建築を多く手掛けた米国のヴォーリズ(1880〜1964年)の晩年の設計とされ、礼拝堂と教会学校の機能を1つに融合させたコンパクトな教会堂として評価された。赤い屋根とモルタル仕上げの白い外壁のコントラストが魅力的で、現在でも教会堂として使用されている。

旧県岡崎師範学校武道場は、鉄筋コンクリート造り平屋427平方メートル。亜鉛鋼板瓦葺きで大正15(1926)年に建築された。

鉄筋コンクリートの壁面に木造トラスの屋根の混合構造。建築3年前に発生した関東大震災の影響で当時は耐震、耐火が求められており、関係者は「この地域の優れた技術力の現れ」と評する。丈夫な構造で天井を高く見せているのが大きな特徴。太平洋戦争の空襲を免れ、現在では愛教大附属養護学校の作業実習棟として使用されている。

■27日、公開説明会

27日に2カ所の公開説明会がある。ルーテル岡崎教会堂が午前10時から、旧県師範学校武道場が同11時15分から、いずれも45分間。問い合わせは、市教委社会教育課文化財班(23―6177)へ。