東海愛知新聞バックナンバー

 3月13日【水】
テコンドー全日本大会
岡崎の道場

具さん、丹山さん 師弟ともにV

岡崎市鴨田町でテコンドースクールを主宰する具滋援さん(29)=百々西町=と教え子で県立岩津高校2年の丹山美殊さん(17)=日名南町=が、2月に東京で開かれた第6回全日本テコンドースクール選手権大会で優勝した。具さんは2年連続4回目、丹山さんは初優勝。このほど内田康宏岡崎市長に報告した。(竹内雅紀)

韓国の国技で13年前のシドニー五輪から正式種目となったテコンドー。空手がベースだが、多彩な蹴りが特徴の競技だ。韓国出身の具さんは6歳で競技を始め、平成17年に来日。翌年道場を開いた。87キロ超級で長い手足を生かして勝ち進んだ。「約60人の教え子たちに頑張っている姿を見せることができた」と満足げ。

プロキックボクサーの父親の影響もあって幼稚園で空手を始め、小学6年生でテコンドーに転身した丹山さんは、ジュニア時代も含めて全国大会は初優勝。得意の上段蹴りで62キロ以下級を勝ち進み、準決勝では優勝候補を僅差で破った。「いつもよりスピードが出て、納得のいく試合運びができた」。世界選手権の日本代表にも選ばれる可能性があり、「将来は五輪に出て金メダルを獲得したい」と意気込む。内田市長は「丹山さんには五輪出場を目指してこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

今大会からロンドン五輪と同様に電子防具が採用された。防具に電子センサーを付けているため目視よりも公平な判定が下されるという。