東海愛知新聞バックナンバー

 2月27日【水】

防災無線に文字放送

幸田で4月1日から
耳の不自由な人も情報確認

幸田町は4月1日から、文字放送が可能な防災無線の放送を開始する。

アナログ防災無線は音声しか放送できず、耳の不自由な人は放送の内容を知ることができないため、家族らに改めて教えてもらうなど、自身で情報を確認できない点が問題視されていた。

防災無線のデジタル化に伴い、文字による無線放送が可能になった。現在希望する37世帯に無料で設置している。

25日、同町役場でテスト放送が行われた。聴覚障害者福祉協会の髙橋恵子さん=同町深溝=が参加した。受信機は、音声放送を感知すると点滅灯が点灯。音声放送のあと、内容が文字盤に表示された。

髙橋さんは「内容が文字でそのまま出てくるから分かりやすく、リアルタイムで内容が確認できるので便利ですね。もし災害などが発生してもきちんと対応できると思います」と話していた。

また防災無線の内容のメール配信も、4月1日から開始予定。登録された携帯電話などのメールアドレスに情報を送信するというもので、現在町民に登録を勧めている。

問い合わせは町防災安全課(62―1111)へ。(横田沙貴)