東海愛知新聞バックナンバー

 8月12日【日】

■14日 りぶらで2作品を上映

愛産大出身 林一嘉監督
自主製作映画、岡崎でもロケ

岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)で14日、林一嘉監督の自主制作映画「Lone Challenger」と「岸部町奇談―探訪編」の特別上映会が開かれる。両作品の一部のシーンは岡崎市内で撮影された。林監督の作品上映会が岡崎で開かれるのは5年ぶり。上映会を前に、林監督と営業・制作担当の北井美希さんが、映画のPRに岡崎を訪れた。(大山智也)

「Lone Challenger」は、平成20年に制作を開始。過去に起きた「3・1」と呼ばれる原因不明の爆発事故で母親を失った、主人公カンナ(林由莉恵)。カンナは事故の真相をひた隠しにするメディアへの不信感と、世の中で起きる事件、事故に無関心な人たちへのメッセージとして、爆破事件を起こす。

東日本大震災により公開が延期された作品。迫力あるアクションシーンが見どころ。劇中に登場する謎の青年「加ト」を、林監督自らが演じた。

「岸部町奇談―探訪編」は、22年に劇場公開された短編作「岸部町奇談第1章 不思議少女」の続編。昨年撮影した「第2章 怪奇特別探偵」と合わせ、長編版として制作した。

主人公の黒江ミウ(水沢奈子)が岸部町で起きる怪奇現象の謎を追っていくうちに、ミウが通う高校に来た教育実習生・高柳明子(横田亜美)とミウの意外な過去が明らかになっていく、というストーリー。この作品の続編にあたる「怪特探―岸部町奇談」が、来年公開される予定。

林監督は「ジャンルがまったく違う2作品ですが、どちらも登場人物が織り成すヒューマンドラマを描いています。この部分に注目して見てください」と話している。

当日、「Lone Challenger」は午後1時30分と6時、「岸部町奇談」は午前11時と午後3時から上映される。

午後3時からの「岸部町奇談」上映後、監督と出演者らが舞台挨拶をする。

入場料は各回1,300円。2回通しで2,000円。問い合わせは、T・Oエンターテインメント(03―6427―9621)へ。