東海愛知新聞バックナンバー

 7月31日【火】
みんなの夏祭りシンボル

■“光るゾウ”制作大詰め

愛産大学生ら

今年から市民主導のイベントとなった「Okazakiみんなの夏祭り」の準備が着々と進んでいる。愛知産業大学では、メーン会場の籠田公園に設置される“光るゾウ”のオブジェ制作が大詰めを迎えた。(横田沙貴)

このプロジェクトは、造形学部と経営学部の共通科目「地域実習」の一環として、受講している3・4年生10人が参加している。夏祭り実行委員会から依頼を受け、6月から制作に取り掛かった。

デザインは同大学出身の造形作家・榎本晋さん(29)。テーマは「カーニバル」。ゾウを中心に、サーカス小屋や塔、観覧車などでゾウの背中や周囲を飾り、“サーカスのようなにぎわい”を表現した。

制作期間は約2カ月だが、材料は市内の企業や店舗が無料で提供してくれたり貸し出したりしてくれた。同大学の学生や友人、祭り実行委員らが制作の手伝いに来ている。

榎本さんが、デザイン画から紙粘土で20分の1のサイズに立体化。これをもとに、木の土台と針金で全長約8メートル、幅約2メートル、高さ約3メートルのゾウを形づくった。接合部は接着剤を付けた糸で針金を結び、その上に和紙を貼り付けた。

このほど、市内のイベント会社の協力で、白熱電球のような温かみを感じさせる色合いのLED電球30個をオブジェの内部に取り付けた。電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」から供給される電力でライトアップする。

夏祭りは8月3日午後3時スタート。参加者全員で道路に水を撒(ま)く打ち水や「五万石1000人踊り」、よさこい踊り、長持ち練り込み、五万石みこしを組み入れた「ホコ天パレード」などがある。

問い合わせは、実行委員会事務局(25―0080)へ。