東海愛知新聞バックナンバー

 3月14日【水】

■母国で役立てる

岡崎・鋤柄農機に海外研修生7人

岡崎市矢作町の農機具メーカー「鋤柄農機」(鋤柄国佐社長)で13日、独立行政法人国際協力機構(JICA)の集団研修に参加している海外の研修生が、小型トラクターなどの操作を学んだ。

研修生はブータン、パキスタン、エチオピア、ナイジェリア、ルワンダの5カ国の男性7人。9月まで農機具開発に必要な機械設計・製図や土質力学などを学ぶ。

7人はまず、本社工場を見学。鋤柄勘治専務が、部品の切断や組み立てなどの製造工程を英語で説明。研修生は積極的に質問した。

見学後、同市小針町の小針工場へ移動。実験農場で小型農機具やトラクターの操作と作業実習をした。技術顧問の佐藤光男さんが「カルチベータ」と呼ばれる、中耕や除草などを行う農機具を説明。研修生は小型トラクターに取り付けたカルチベータで土を耕したり、畝(うね)を作ったりした。

ブータンから来たデッチェン・ワンチューさん(38)は「ブータンは農地が狭いので、鋤柄農機の小さな機具は非常に参考になります。帰国したら、農業事情に合った農機具を開発し普及させたい」と意気込んでいた。(横田沙貴)


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