東海愛知新聞バックナンバー

 12月2日【金】
ジャズの街・岡崎

■さらに盛り上げよう

“ジャズの街・岡崎”を盛り上げよう―。これまで別々に活動してきた岡崎市内の5団体が、結束する方向に動き出している。各団体の目的を尊重しながら、それぞれ培ってきた活動のノウハウを共有し、岡崎を名実ともに「ジャズの街」として認知してもらうため、一体的にアピールするのが狙い。将来的には組織化も見据えている。(今井亮)

5団体は「ジャズの浸透を図る」という理念は共通するが、取り組みは異なる。他団体に先駆けて平成15年に発足したNPO法人「ブルー・ウェーブ・ジャズ・フォーラム(BWJF)」は、内田修ジャズコレクションを活用する市の事業をサポート。「岡崎ジャズストリート実行委員会」は“民間主導”を基軸に、岡崎ジャズストリートを6回開催してきた。

矢作地区で誕生した「YAHAGI JAZZ NIGHT実行委員会」は年に1度、活動拠点の西部地域交流センター(やはぎかん)でジャズコンサートを開いている。

主婦とその家族らで構成する「J-mama'z」と、昨年3月に発足した「Grooving Jazz-ami」は、出前コンサートや季節・記念日にちなんだジャズライブを企画。地元ミュージシャンに焦点を当て、若年層の取り込みに力を入れる。

各団体の代表者は11月26日、市竜美丘会館で初めて開いたワークショップで顔を合わせた。米津眞文化芸術部長や内田修ジャズコレクションを保管する同市図書館交流プラザ(りぶら)の職員ら市の担当者を交えて活発な意見を交換した。

参加者は5グループに分かれて「どうすれば岡崎がジャズの街として盛り上がるか」を議題に討論。「市役所に『ジャズ課』を設ける」「CMを制作する」「りぶらレーベルを設立して地元ミュージシャンのCDを制作し、全国展開で販売する」などユニークな意見が相次いだ。

 各団体の結束について、BWJF理事長の柴田剛太郎さんは「ジャズの街として、力を合わせて岡崎を盛り上げ、発展させていけたら」。岡崎ジャズストリート実行委員会委員長の白井宏幸さんは「ゆくゆくはミュージシャンや学生も取り込んで意見をもらい、ジャズを八丁味噌と徳川家康に続く岡崎の代名詞にしたい。日本中から『ジャズの街』と認識されるように取り組めれば」と話している。


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