東海愛知新聞バックナンバー

 7月21日【木】

■乙川が氾濫、避難勧告

台風6号 岡崎で床下浸水など

西日本を中心に大きな被害をもたらした台風6号が20日、東海地方に最接近し、岡崎市の一部でも大雨による乙川の氾濫や床下浸水などの被害があった。災害対策本部は大雨洪水警報が出された19日正午前に市役所と消防本部に設置。旧千万町小学校では、18日午後8時から20日午前10時までの総雨量が357ミリを記録した。

市消防本部によると、334世帯に避難勧告を発令。避難所は美川中学校や旧大雨河小学校など計7カ所設置された。

丸山、岡両町では計15世帯に避難勧告。避難所の美川中には丸山町の9世帯28人が避難した。また、両町にまたがる丸岡橋上流付近では20日早朝、乙川が警戒水位を越え、複数の世帯が床下浸水。逃げ遅れた岡町の1世帯6人が、消防隊員らに救助された。同町の70代の男性は、「腰近くまで水が来たのには驚いた」と、流された農作物や生育中の水稲を見ながら話していた。

このほか、小美町でも床下浸水した1世帯2人が救助された。避難勧告は宮崎学区319世帯にも発令され、避難所の宮崎小学校には3世帯7人が避難した。

避難勧告は正午すぎに全て解除され、避難所も閉鎖された。また、午後3時すぎに大雨警報が解除され、災害対策本部も解散した。

額田地区では取水する河川水の濁りが激しくなったため、午前7時30分に9カ所の浄水場で取水を停止。市水道局は約2800世帯8600人に節水を呼び掛けた。

3年前の8月末豪雨で氾濫した伊賀川でも水位が上昇。大きな被害はなかったが、「前のことを思い出すと、ちょっと心配」と気にかけながら通行する人の姿が目立った。


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