東海愛知新聞バックナンバー

 10月30日【土】

岡崎 教育文化賞決まる

個人=鈴木さん・三浦さん
団体=連尺小伝承文化クラブ・北野小を守る会

岡崎市、同市教育委員会、岡崎竜城ライオンズクラブは29日、多彩な分野での業績を表彰する「教育文化賞」の受賞者を発表した。今年は個人17人と21団体の申請・推薦の中から、2人と2団体が選ばれた。(今井亮)

11月13日に同市せきれいホールで授賞式と、岡崎ジュニアコーラス「ジョリフィーユ」による記念公演がある。受賞した個人・団体と主な業績は次の通り。

【個人の部】

鈴木英二さん(86)=福岡町=「福岡(土呂)の歴史資料の保存と広報活動の推進」
福岡学区内に残る遺跡や遺物などの文化財の保存・収集を通して、学区の文化振興を図るため、平成9年に同学区文化財保存委員会の発足に携わる。13年間の活動で「新編福岡町史」「写真集福岡の歴史資料」「代官日記帖(上中下巻)」を発刊。また福岡中学校で歴史資料展を毎年開き、文化財めぐりのガイドブックを小中学生に配布している。昨年は町内に歴史資料保存室を建設、資料の保存と広報活動の役割を担っている。
三浦宏之さん(55)=六供町=「小中学生への和太鼓演奏指導と伝統文化の振興」
平成13年から、市内外の小中学校で和太鼓演奏を指導。4年前には不登校児童支援プログラムの一環で実施した演奏の披露や体験活動で教育に貢献した。愛知万博での自治体イベントに参加した和太鼓チームのまとめ役として尽力。現在はおかざき匠(たくみ)の会会長として地域の伝統文化振興に貢献している。

【団体の部】

連尺小学校伝承文化クラブ(児童44人)=「五万石太鼓の継承と社会福祉活動の推進」
地域の五万石太鼓を受け継ぎ、昭和59(1984)年に、伝承文化クラブの前身となる「連尺小五万石太鼓チーム」を発足。市内の小学校にある太鼓クラブでは最も古い歴史を持つ。学区敬老会や市内でのイベントで、五万石太鼓の素晴らしさをPRしている。5年前には老人保健施設への慰問をスタートさせた。演奏やお年寄りとのふれあいを通して、社会福祉活動にも取り組んでいる。
北野小を守る会・北野学区見守り隊(会員153人)=「登校から下校まで 児童の安全を守るボランティア活動」
校内への不審者侵入対策として総代会と老人クラブが中心となって校門前に立ち、校内を巡視する「北野小を守る会」を5年前に、会員が交代で児童の登下校を見守る「北野学区見守り隊」を2年前に、それぞれ発足させた。校内と登下校中の児童の安全を確保する活動で、児童や保護者からの信頼を集めている。

<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME