東海愛知新聞バックナンバー

 8月18日【水】

町長選に新人2人

幸田 町議補選は3人の争い

任期満了に伴う幸田町長選が17日、告示された。ともに無所属新人で前町議会議長の笹野康男氏(63)=深溝=と、前副町長の大須賀一誠氏(61)=上六栗=が立候補し、5日間の選挙戦に突入した。また、笹野氏の町長選出馬による議員辞職などに伴う町議補選(被選挙数2)も同日告示され、いずれも無所属で自動車部品製造会社社長の元職村越茂之氏(68)=深溝、前坂崎区長の新人浅井武光氏(63)=坂崎、鋼製建具会社役員の元職山本隆一氏(77)=高力=の3人が届け出た。

町長選、町議補選の投票日は22日。即日開票される。期日前投票は、18〜21日の午前8時30分から午後8時まで町中央公民館で実施。16日現在の選挙人名簿登録者数は、2万8657人(男1万4437人、女1万4220人)。(竹内雅紀、今井亮)

■22日投開票へ熱い戦い

町長選に立候補した笹野、大須賀両陣営は立候補の届け出を済ませた後、ともに午前9時30分から各選挙事務所前で第一声。笹野氏は「町民目線で新風を」、大須賀氏は「確実で誠実な行政を」と訴えた。同町選管によると、新人だけの町長選は新人3人が争った昭和49(1974)年以来、36年ぶり。

町議補選は無投票の可能性が高いとみられていたが、告示直前になって山本氏が出馬を決意。2枠を3人で争う少数激戦となった。

■町民目線で新風を(笹野候補)

笹野候補は、JR幸田駅から南に約500メートル離れた幸田町六栗に構えた選挙事務所前で出陣式。

行政出身者が32年間首長を務めてきた経緯を踏まえた上で、「新しい風を吹かそう」と第一声を張り上げた。

「町民目線」を強調し、「町民と同じ目線で固い政策を作り、町民の暮らしを守ることが、課せられた使命。『官から民へのチェンジ』」とした。

若い母親の子育てにも影響する不況については「疲弊した中小零細企業や妊婦のために、どんな支援ができるかを考えられるのは民間の発想」と主張し、学校給食費の無料化、個人町民税の10%減税(3年間)などを挙げた。

■確実で誠実な行政(大須賀候補)

大須賀候補は、幸田町菱池の選挙事務所前で第一声。

町職員や副町長として、4代の町長の元で仕えてきた実績をPRし、「行政施策については私なりにじっくりと観察してきた。おいしい話ばかりを出しても受け入れられない。マニフェストにある確実で誠実な姿勢を見てほしい」と訴えた。

また「皆さんに打ち上げるような大きな花火はない」として、地に足を付けた行政施策を強調。「豊かで自然の多い町、住みやすい町、ほっとする町、そんなまちづくりを進めたい」と話した。

演説の最後は「最後の最後まで幸田町のために全力を尽くす。私に目を向けてほしい。勝たせてください」と締めくくった。

■岡崎署に取締本部

岡崎署では、11日から選挙違反取締本部を設置して、不正がないかどうか目を光らせている。


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