東海愛知新聞バックナンバー

 6月19日【土】

浅岡さんブラジルへ
石川さんモザンビーク

岡崎の青年2人海外活動へ出発

岡崎市矢作北中学校教諭の浅岡径子さん(29)=同市明大寺町=がJICAの日系社会青年ボランティアとしてブラジルに、今年3月に多摩美術大学を卒業した石川洋平さん(23)=同市大平町=が青年海外協力隊としてアフリカ大陸のモザンビークに2年間赴任する。今月の渡航を前に2人は18日、同市役所を訪れ、意気込みを語った。(今井亮)

国語教諭の浅岡さんは、ブラジルの首都ブラジリアから南に1000キロのサンパウロ市にあるブラジリア学園(小学校)で、児童の大半を占める日系の子どもたちに日本語教育や日本の伝統文化を紹介する。

「派遣先で、外国籍の子どもに対する指導方法を身につけたい」と浅岡さん。7年間の教諭生活で印象に残っているのはブラジル人の母と日系人の父を持つ女子生徒。ポルトガル語と日本語の使い分けに苦悩しながら学校生活を送る女子生徒の姿に、ボランティア参加に賭ける思いが一層強まったという。

一方、石川さんが赴任するのは、モザンビークの首都マプトから西に64キロ離れたナアマシャ初等教員養成校。小学校教諭の養成校だが、絵画や工芸など美術の授業の概念がないため、大学で専攻していた建築・インテリアの知識を活かして養成マニュアルの作成などに当たる。

「何を教えればいいのか見当がつかず戸惑っています」と困惑気味の石川さんだが、「美術を制作する楽しさを教え、何かを学びたい。帰国後は人同士を結ぶ貿易関係の仕事に就けたら」と語った。


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