東海愛知新聞バックナンバー

 2月10日【木】

岡崎市郷土館が閉館

財政難 修着工は数年先か

岡崎市は9日、国の重要文化財に指定されている同市朝日町の郷土館を、新年度の4月1日から平成29年度末までの7年間閉館すると発表した。閉館中は、築100年近くが経過して劣化が目立つ建物の修理と耐震補強工事を行うため、入館できなくなる。

郷土館は大正2(1913)年に「額田郡公会堂・額田郡物産陳列所」として建築された。国の重要文化財に指定されたのは平成11年12月。

市は新年度から、工事終了後の郷土館の利用方針を含めた検討に入り、保存整備計画の策定に入る。工事は文化庁の「建造物保存修理事業」として、補助金を受けて着手する。

しかし、市の財政事情から、着工は最短で4、5年先になる見込み。閉館期間は財政状況によって延長する可能性もある。

工事終了後の利用方針では、郷土館前を通る国道1号から入るほこりが展示資料に影響を与えることから、建物のみを公開する形に変更することも視野に入れている。

閉館に伴い、館内の農具や民具資料、志賀重昂関連資料、考古資料などは市美術博物館や市美術館に移管し、一部を両館で常設展示する。


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