東海愛知新聞バックナンバー

 7月15日【水】
出前授業
自然科学研究機構の研究者

まず竜海中で「目の錯覚」

脳の働きに興味津々 TVドラマ見たから?
2年生に原理解説
岡崎の全中学で実施

岡崎市内の全中学校19校で自然科学研究機構=同市明大寺町=の研究者を講師に招く「出前授業」が14日、竜海中学校で始まった。最先端科学を通して、中学生が研究者と触れ合い、科学の楽しさを味わってもらおうと市現職研修委員会理科部が企画。昨年度まで、一部の中学校で実施されていたが、今年度から全中学校に拡大した。

竜海中では、同機構生理学研究所の小泉周准教授が2年生2クラスを対象に「目の錯覚について」の授業を行った。

まず、「目の錯覚は脳の働きが大きく影響している」と小泉准教授。色を見分ける実験などを通して「脳は思い込みで色や形を判断する。周囲の状況次第で見え方が変わってきます」と生徒たちに説明した。

脳科学を題材にしたテレビドラマの影響もあってか、脳について興味を持っていた生徒も多く「あ〜、だまされた」「えっ、何で?」など実験を楽しみながら、脳の働きを学んだ。

小泉准教授は「初回だから緊張しました。出前授業を通して脳研究に興味を持ってくれる生徒が増えたらうれしい」と話している。

きょう15日は甲山中で実施。来年2月まで、同機構の生理学、基礎生物学分子科学の3研究所の教授らが講演や実験を通して科学の魅力を分かりやすく教える。


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