東海愛知新聞バックナンバー

 7月9日【木】
22日

皆既日食ツアー47人参加

心は「種子島」へ
岡崎天文同好会

皆既日食が22日、日本でも観測できる。46年ぶりの“天体ショー”を見ようと、岡崎天文同好会はツアーで鹿児島県の種子島へ行く。同会は7日夜、岡崎市戸崎新町の葵湯駐車場で星空観察会を開いた。雲が広がり思うように観察できなかったものの、「その日」に向けて話が盛り上がっていた。

ツアーを企画した同会代表の清水浩二さん(40)によると当初、全島で皆既日食が見られる屋久島へ行こうと計画したが、移動に時間がかかるため断念。種子島では南部で見られることを知り、清水さんは今月3日から現地を訪問。宿泊施設として公民館を無料で借りる約束を取り付けた。

ツアーには岡崎市内から35人、鹿児島でさらに12人が合流し、合わせて47人が参加。岡崎を20日午後11時にバスで出発。鹿児島までの約1100キロを約14時間かけて走る。鹿児島の港から種子島までは高速船で約90分。待ち時間や休憩を挟み、現地には21日午後7時ごろ到着の予定という。皆既日食が見られるのは、午前10時から正午にかけて。

同会は、会員以外にもツアー参加を呼びかけた。応募した同市鴨田町の女性は「60歳になり、もう2度と見られないと思って友人と一緒に申し込みました。家で子ども用の望遠鏡で星空を見ることはありますが、皆既日食は初めて。すごく楽しみ。もちろん晴れてほしいですが、現地までの旅行も楽しみたい」と期待している。

皆既日食を見るには注意が必要。必ず専用の眼鏡をかけること。裸眼はもちろん、色の濃い下敷きを使っても目を傷める危険がある。専用眼鏡は眼鏡店、書店などで売っている。「眼鏡を入手できない場合は差し上げます」と清水さん。

岡崎での日食のピークは午前11時ごろで、太陽のほぼ80%が欠けて見える。

問い合わせは清水さん(090―5613―2201)へ。


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