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東海愛知新聞

岡崎市美博

「徳川四天王展」始まる

刀剣など重文含め130点
開会式に4人の子孫も

 徳川家康による天下統一を影で支えた家臣、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の人物像や事績に迫る特別企画展「徳川四天王」が7日、岡崎市高隆寺町の市美術博物館で始まった。市制90周年と同美術博物館の開館10周年を記念した同展のテープカットには四天王の子孫らが駆けつけ、400年余りの時を経て“再会”を果たした。
 全国各地の美術館、博物館、資料館、社寺、個人などが所蔵する四天王の甲冑、刀剣、肖像画をはじめ、城絵図、家系図、合戦図屏風など約130点を展示。国宝3点、国の重要文化財20点も含まれている。
 所蔵品は四天王と家康の関係に始まり、筆頭の酒井忠次から本多忠勝、榊原康政、井伊直政の順に分けた。同美術博物館では、所蔵品を借りる交渉を2年前から重ねてきた。
 来賓の子孫は、酒井家18代当主、酒井忠久さん(60)=山形県鶴岡市▽本多家21代当主、本多隆将さん(69)=東京都杉並区▽榊原家17代当主、榊原政信さん(61)=同▽井伊家18代当主、井伊岳夫さん(37)=滋賀県彦根市。
 テープカットを前に、柴田紘一市長は「素晴らしい四天王を紹介しています。子孫のみなさんが400年ぶりに再会した意義ある展示です」とあいさつ。4人を代表して酒井さんは「確固たる幕藩体制を支えた四天王の実績を見てほしい」と話し、「岡崎に来ると先祖の活躍を実感します」と思いを馳せた。
 子孫4人はこの後、同美術博物館の賀徹館長の案内で会場を観覧した。午後2時からは、館内のセミナールームで「酒井忠次とその後」と題した酒井さんの講演もあった。
 同展は11月19日までの午前10時から午後5時まで。料金は大人1,000円、小中学生500円(市内の小中学生は無料)。18日は市制90周年と開館10周年を記念して無料になる。休館日は祝日の9日を除く毎週月曜日。

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