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東海愛知新聞

岡崎保健所

キノコの食中毒を防止

市民が正しい知識学ぶ

 岡崎市保健所は8日、全国的に多発する毒キノコによる食中毒を防ぐため、市民を対象にした「毒きのこセミナー」を同保健所で開いた。
 今年は、豊橋市で2人、山梨県、岩手県でも1人が死亡するなど毒キノコを食べたことによる中毒事故が多発。岡崎市でも先月29日、豊田市内で採取したキノコを食べた61歳の男性が、下痢や嘔吐おうとの症状を訴えて入院。幸い回復にむかっているが、毒キノコの一種「ドクツルタケ」を食べたことが原因とみられる。
 同セミナーは、キノコ狩りの季節となり、安易に野生のキノコを食べないよう市民に注意を促すため企画。日本菌学会会員で西尾きのこ会代表の中條長昭さんを講師に、市民約50人がキノコの正しい知識を学んだ。
 毒キノコによる中毒の多発を、中條さんは「美食ブームでめずらしいというだけで食べてしまうのではないか」と分析。7、8千種類あるキノコのうち、食べられるのは120から130くらいしかなく、最近の研究で、これまで食用とされていたキノコの中にも、食べ方によって中毒を発生するキノコが多くあることなどを説明した。
 市保健所では「知らないキノコを絶対に食べないでほしい」と呼びかけている。

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