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東海愛知新聞

実費徴収し障害者移送

岡崎 サービス実施へ3団体推薦に

NPOなどの非営利団体が実費(ガソリン代)を徴収して自家用乗用車(白ナンバー)で障害者を送迎する有償移送サービスについて、岡崎市は15日、第一回岡崎市福祉有償運送運営協議会を開き、このサービスを認める団体として、市内の3団体を中部運輸局愛知運輸支局に推薦することを決めた。
 現行の道路運送法は、公共福祉のための白ナンバーによる有償運送を認めている。しかし、ボランティアまで広範囲で認める厚生労働省と、地方公共団体の委託事業しか認めないとする国土交通 省で見解に隔たりがあり、有償で送迎するボランティア団体を警察が取り締まるなど全国で混乱が生じていた。
 この現状を打開するため、両省は昨年3月、有償サービスをする団体には「地方自治体の推薦が必要」とするガイドラインを共同で作成した。しかし、ここで示す地方自治体が都道府県なのか市町村なのかなど推薦の条件も含めて内容があいまいなことから、事態の改善が進まず、これを懸念した岡山、熊本、神奈川県などは県単位 で有償サービスを認める特区を申請した。
 一方、愛知県は団体の推薦を市町村単位とすることを選択。このため岡崎市は、あいまいなガイドラインを補う市独自のガイドラインをバス・タクシー業界、ボランティア団体などと話し合いながら策定。東海三県で初めて同運営協議会を開くまでに至った。
 今回の運営協議会では、車いす利用者の移送サービスをする「NPO法人ぴあはうす」と、運営する授産施設に送迎する「社会福祉法人愛恵協会」「社会福祉法人みかわ」の3団体を推薦することに決めた。
 各法人は市が交付する推薦状とともに中部運輸局愛知運輸支局に事業申請すると、白ナンバーによるボランティア運送事業として正式に認可される。

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