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東海愛知新聞

額田 ハイキングコースを整備

地元・鳥川小児童と住民協力   延長10キロに案内標識

額田町鳥川小学校の児童と地元住民が23日、周囲の山をハイキングコースに整備しようと道を示す案内標識を立てた。地元の人たちは「都市部の人たちに親しまれるコースにしたい」と張り切っている。

歩こう「ホタルの里」
山桜、紅葉も美しい

 鳥川地区は「ホタルの里」として知られ、毎年シーズンには岡崎市内からも大勢の人たちが訪れる。
 ハイキングコースの整備は3年前、田舎暮らしを体験しようと名古屋市在住の松本吉央さん(63)が移り住み、近くの山が縦走に適していることを知ったのがきっかけ。地域の人たちに整備を呼びかけた。
 コースは一ノ久保から愛宕山 ― 京ヶ峰 ― 七曲峠 ― ホドタ山 ― 萩坂峠までの延長約10キロ。標高300メートルから400メートルの峰が続く。このうち京ヶ峰、ホドタ山は昔から名前があったが、ほかの峰は無名で、鳥川小学校の児童から名前を募集。「むかし山」「とりかわ山」「元気山」「豊山」などの名前が決まった。峰伝いには、かつて郵便を運んだ道の跡もあるという。
 松本さんは「峰からは見晴らしがよく、地元の人によると京ヶ峰からは富士山も見えるという。春の山桜、夏の森林浴、秋の紅葉、もちろん冬も楽しめます」と話す。
 コースはまだ未整備で、ハイキングを楽しむ人が道に迷ったりしないようにと、昨年は京ヶ峰からホドタ山にかけて10本の案内標識を設置した。
 この日は全校児童11人のうちカゼで欠席した1人を除く10人の子どもたちと、地元住民5人が参加。コース入り口から愛宕山に向かう登山道に6本の標識を立てた。
 今後、2年間で全コースに案内標識を立てる予定で、松本さんは「健脚の人なら1日で全コースを踏破できる。都会の人にも豊かな自然が残る里山を楽しめます」とアピールしている。
 標識立てに参加した6年生の松田大希君(12)は「家族で山歩きを楽しむこともありますが、ハイキングコースが整備されたら、ぜひ歩きたい。多くの人に来てほしい」と話していた。

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