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東海愛知新聞

地域の伝説を創作劇で

あす岡崎市六ツ美西部小6年生が学芸会で披露

岡崎市六ツ美西部小学校は5日の学芸会で、創作劇「おびなと行基さま―大仏造りにかくされた話」を上演する。
 同校は、総合学習の「なのはな学習」で地域の自然や歴史を学んでおり、毎年学習の成果を劇や歌にして学芸会で披露している。
 法性寺町上屋敷の法性寺には、奈良時代の僧行基の作と伝えられる大日如来像がある。
 6年1組は、社会科の時間に大仏建立の歴史を学んだ。そのなかで行基が大きな役割を果たしたことを知った。と同時に行基が学区にある法性寺の大日如来像を作ったという話も聞いた。
 学芸会の劇を決めるとき、大仏建立をテーマにすることにみんなの意見が一致した。
 担任の船越学教諭は、大仏建立と法性寺の大日如来像の2つを行基によって結びつけることを思い立ちストーリーを組み立てた。
 学区のあたりが碧海郷(あおみのごおり)と呼ばれていた西暦740年ころ、村人のあなほみとその子おびなは使役のため都に上った。まもなく大仏を建立することが決まり、天皇の命を受けた行基が全国を回って村々に協力を求めた。
 碧海郷にもやってきた行基は村人の頼みを聞いて大日如来像を彫り上げた。以来、如来像は法性寺の本尊として大切に安置されている。都に出たあなほみ親子は、大仏建立のため働いていたが事故のためあなほみが死に、おびなも大仏開眼の日、命を落とす。
 2日の校内学芸会では、5日と同じように演じられ、ほかの児童から大きな拍手をもらっていた。
 おびな役の原奈緒美さんは「大仏建立の犠牲になって死んでいく悲しさを自分らしく演じたい」と張り切っていた。
 また、村人役の福地みな美さん、石川夏生さんは「当時の人の気持ちを出せるようにがんばりたい」「如来像のことをみんなに知ってもらいたい」と意欲的だった。
 5日は、午後2時20分頃から上演される。

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