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東海愛知新聞

県指定経ずに国重文へ

岡崎 滝山東照宮日吉山王社本殿

国の文化審議会(日比野克彦会長)は16日、岡崎市滝町の滝山東照宮日吉山王社本殿1棟(市指定文化財)を、国の重要文化財(重文)に指定するよう関芳弘文部科学大臣に答申した。市教育委員会社会教育課によると、市指定文化財が県指定を経ずに重文に指定されるのは「まれ」という。形式の希少さが評価された。官報告示を経て正式指定される。

日吉山王社本殿は、滝山寺本堂の北側に立つ。現在の建物は江戸時代の1645(正保2)年、徳川三代将軍・家光の命で建てられた。正面の柱間が7つあり、屋根の正面側が長く伸びる「七間社流造」と呼ばれる構造で、内部はつながっている。七間に及ぶ流造の本殿は全国的に少なく、内部を一室として祭神を一体的に祭る形式も珍しいという。屋根はこけらぶき。

松田修責任役員代表(77)=同町=は答申について「非常に名誉なことであり、地元として誇り。ここ数年は重文指定に向けて関係各所に働きかけをしていた。滝山寺地区には滝山寺や滝山東照宮、仏像などの重文もある。こういった財産と共に後世に引き継いでいきたい」と述べた。

正式指定されれば、市内の重文建造物は14件になる。(犬塚誠)

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