県の文化財に指定へ
岡崎 圓福寺の彫刻2件
岡崎市岩津町の圓福寺が所有する「木造阿弥陀如来及両脇侍立像」と「木造善導大師坐像」(ともに市指定文化財)が県の文化財に指定される。8月4日付。県文化財保護審議会がこのほど県に答申し、市が発表した。
阿弥陀如来及両脇侍立像は、寺の本尊の阿弥陀如来像と、観音・勢至菩薩像の三尊像。像高は阿弥陀如来像が130.1センチ、観音菩薩像が84.6センチ、勢至菩薩像が83.6センチで、いずれも鎌倉時代の作とみられている。
元は、浄土宗の一派である西山派深草義の祖・立信が1251(建長3)年に京都に建立した寺の本尊だったが、その寺と圓福寺が1883(明治16)年に寺の土地と名前を交換。京都から圓福寺に移された。
県は「由緒ある三尊像であり、都風の洗練された作風がみられる。中尊(阿弥陀如来)像の台座や光背も造立時のものが現存し、造形的な水準はとても高い。西山派の一寺院に受け継がれた像として重要」と評する。
善導大師坐像は、浄土宗の祖・法然に影響を与えた中国・唐代初期の僧の像。像高は83.9センチ。鎌倉時代の13世紀初期ごろの作とみられ、県は「善導大師像として最初期のもの。浄土宗の肖像彫刻を考える上で重要」としている。
なお、今回の指定により、市内の県指定文化財は48件となる見通し。 (犬塚誠)
